「住宅密集地で逃げ遅れの可能性も」 男(48)に懲役8年を求刑 探偵アニメを参考に「時限発火装置」で放火 弁護側は「弟の指示で動いた」と刑の減軽求める

4年前、広島市で「時限発火装置」を使って住宅に放火し、保険金をだましとろうとした男の裁判員裁判で、検察側は懲役8年を求刑しました。

起訴状などによりますと、広島市安佐北区の筒井誠被告(48)は弟の俊被告(38)と共謀し、2019年12月、広島市東区にある親族所有の住宅に、探偵アニメを参考に時限発火装置で放火し、隣の住宅とあわせて2棟を全焼させ、翌年、この火事で保険金3600万円あまりをだまし取ろうとしたとされています。

11日に広島地裁で行われた裁判員裁判で、検察側は「計画的犯行であり、筒井被告が実行行為を担った。現場は住宅密集地で、近隣住民が逃げ遅れる可能性もあった」などとして、懲役8年を求刑しました。

一方、弁護側は「筒井被告は精神的な病気を抱え、弟の俊被告の指示で動く、道具のような立場だった」として、刑の減軽を求めました。判決は15日に言い渡されます。

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