イオンモール鈴鹿で開催のF1日本GP記念イベント『SUZUKA FORMULA EXPO 2023』は盛況に終わる

 9月9日、三重県鈴鹿市のイオンモール鈴鹿にて、2023年F1日本GP開催記念イベント『SUZUKA FORMULA EXPO 2023』が開催された。道上龍、松田次生らが登場するトークライブのほか、15台のレーシングシュミレーターに無料で体験搭乗できるeモータースポーツの体験イベント『e-MotorSports EXPO』も併催され、鈴鹿市民を中心の多くのモータースポーツファンが訪れた。

 1987年の初開催以来、F1日本GPは鈴鹿市を代表するビッグイベントだ。2023年のF1日本GPを記念して開催された『SUZUKA FORMULA EXPO 2023』は、F1という世界最高峰のレースを頂点としたフォーミュラ・レースの魅力を、現役ドライバーのトーク、そしてeスポーツを通して学び・体感するイベントとして、鈴鹿F1日本グランプリ地域活性化協議会、鈴鹿市、NPO法人鈴鹿モータースポーツ友の会が主催となり、イオンモール鈴鹿内のイオンシネマ鈴鹿で開催された。

 普段、そしてイベント当日も多種多様な映画が放映されるイオンシネマ鈴鹿のロビーには、ゼンカイレーシング、三重トヨペット、VeritàTecnologia、TSKが総勢15台のレーシングシミュレーターを設置。老若男女問わず大勢の人がeモータースポーツの世界で鈴鹿サーキットを走り抜けていた。

イオンシネマ鈴鹿のメインゲート
イオンシネマ鈴鹿のロビースペースには15台のシミュレーターが設置され、無料体験ができた

 そしてイベントのハイライトはトップドライバーとしてスーパーGTや国内トップフォーミュラを戦い、現在はスーパーフォーミュラで監督を務める道上龍、松田次生、若手ドライバーの清水啓伸、白崎稜、そしてNPO法人鈴鹿モータースポーツ友の会の畑川治理事長が登場したトークライブだろう。イオンシネマ鈴鹿内のNo.6スクリーンで行われ、定員は350名となるなか事前の整理券配布段階で長蛇の列が出来、開場時にはほとんどの席が埋まるほどの人気を集めていた。

 トークライブ直前には鈴鹿F1日本グランプリ地域活性化協議会の会長を務める末松則子鈴鹿市長が登場し挨拶。MCを多賀稔晃レースアナウンサーが務め、鈴鹿サーキットのコースレイアウトの変容から、F1を頂点とするフォーミュラカーレースピラミッドの解説、フォーミュラカーレースならではの緊張感、そして鈴鹿サーキットなどでもレースが行われている入門カテゴリー、スーパーFJなどの話題でトークは弾んだ。なお、トークライブ終盤には松田次生がレーシングシミュレーターでスーパーフォーミュラ・SF19のステアリングを握り、その様子を道上龍が解説するという貴重なシーンも見られた。

イオンシネマ鈴鹿No.6スクリーンで行われたトークライブ
松田次生のシムドライブ画面は大画面のスクリーンに映し出された

 なお、イオンモール鈴鹿1階のロビースペースには、FIA-F4マシンの童夢F110、そして角田裕毅がスーパーFJ参戦時にステアリングを握ったMYST KKS-2の実車、さらには2014年から2018年までスーパーフォーミュラを戦ったシャシー『ダラーラ・SF14』の実車モノコックを活用して開発された本格シミュレーター『ZR-SF14-Formula』が展示され、記念写真を撮る人の姿が多数見られた。鈴鹿市によるとイベント全体で約3000人が来場したということで、初開催ながら盛況のうちに終わった様子だ。

イオンモール鈴鹿に展示されたスーパーFJ、FIA-F4、『ダラーラ・SF14』の実車モノコックを活用して開発されたシミュレーター『ZR-SF14-Formula』
鈴鹿F1日本グランプリ地域活性化協議会の会長を務める末松則子鈴鹿市長
トークライブに登壇した道上龍、松田次生
トークライブに登壇したNPO法人鈴鹿モータースポーツ友の会の畑川治理事長、清水啓伸、白崎稜
シミュレーター体験には大人から子供まで、幅広い世代が集った

© 株式会社三栄