「経験浅い保育士多い」「マネジメントに問題」こども園の保育士による虐待で報告書

三重県桑名市のこども園で発覚した保育士による虐待。第三者委員会が報告書を公表です。

桑名市の長寿認定こども園ではことし5月、保育士が園児に給食を強要するなどの虐待を行っていた事が発覚。その後、県と市が行った特別監査であわせて52件の不適切保育が認定されています。

(第三者委員会 飯田真也委員長)
「園に対しては、組織体制が(虐待の)根本にあるので改めていただく」

市は虐待の発覚後に第三者委員会を設置し、11日、調査報告書を取りまとめました。報告書では「経験の浅い保育士が多いこと」や「前の園長のマネジメントに問題があった」ことなどが虐待の背景にあったとして、保育士を適切に配置するなど改善策を提言しました。また、市に対しても不適切保育に関する情報提供があった際、初動の対応を早めるよう提言しました。

(伊藤徳宇 桑名市長)
「若い保育士の指導・研修が行き届いていなかったのではないか」

伊藤徳宇市長は再発防止に努めたいと話していますが、保護者はCBCの取材に「事態が長期化していることに疲れ切っている。子どもはいまだに怯えていて、市のケアは充分ではない」と話しています。

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