盛岡のマラソン大会中に60代男性倒れ死亡

 盛岡市は玉山地区で10日に開いた第33回啄木の里ふれあいマラソン大会で、10キロの部に岩手県内から出場した60代男性が競技中に倒れて死亡したと発表した。

 市によると、男性は午前11時15分ごろ、8.5キロ付近で転倒。意識不明の状態で、後続のランナーが消防に通報した。心臓マッサージや自動体外式除細動器(AED)などの救命措置の後、市内の病院に搬送されたが死亡が確認された。10キロの部がスタートした午前10時の同市好摩の気温は29.5度だった。市によると、死因については男性の家族から「分からない」と説明されている。

 大会は市、市教委、実行委が主催した。内舘茂市長は「亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の皆さまに心から哀悼の意を表します」とのコメントを出した。

 市渋民運動公園を発着点とするハーフ、10キロ、5キロ、3キロの4種目に計1893人がエントリー。体調不良でリタイアするランナーが相次ぎ、主催者は競技途中の午前11時50分頃、中止した。

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