【外国人向けプラン】観光列車「エトセトラ」に新ツアー

JR西日本は、呉線などを走る観光列車「エトセトラ」に、「G7広島サミット」開催後の「インバウンド需要」を取り込もうと、外国人向けのプランを始めます。先日あったモニターツアーに同行しました。

髪を結い、浴衣姿を着た外国人が向かったのは…JR広島駅の在来線ホームです。ホームに入ってきた「エトセトラ」は、瀬戸内沿いを走る観光列車。広島駅から三原駅までの日帰りツアーを、外国人向けに用意しました。参加したのは、県の内外で旅行関連の業務に関わる22人。このうち12人が外国人です。

■宮脇靖知 アナウンサー

「外国人の皆さんにとってどんな 旅になるのか、この豪華列車に乗ってスタートです。」

ツアーのテーマは「体験」。外国人向けに、趣向を凝らしました。

■熊野筆説明

「熊野筆の魅力を知ってもらいたいと思います」

国指定の伝統工芸品のひとつ「熊野筆」について説明を受けたあと、実際に筆を走らせます。

■参加者

「マイネーム。書きやすい。使いやすい。」

ツアーの開催日によって、「熊野筆」か「日本酒の利き酒」を選べます。共に「サミット」で注目された広島の文化です。

■参加者

「日本酒はビールやウイスキーと も違っていい」「爽やかだし、大好き」

そして、車窓に広がる瀬戸内海の穏やかな風景を堪能しながら、およそ2時間をかけて、途中下車の竹原駅に到着です。竹原製塩町江戸時代に、「料亭」として栄えた趣のある建物で味わうのは、このツアーのために用意したランチです。参加者は器用な箸使いで、地元の川と海で育てた「広島サーモン」を使った前菜や、三原の地鶏に竹原の塩を添えたメインディッシュなど、瀬戸内ならではの食材を堪能していました。

■宮脇靖知 アナウンサー

「Q何が美味しかったですか?」

■参加者

「鶏美味しかった。」

食後は、「安芸の小京都」と呼ばれる竹原の街並みを、ガイドの案内で散策します。製塩業で栄えた江戸時代の風情を感じながら、思い思いに記念撮影です。そして「エトセトラ」の車内で味わった日本酒を製造する「藤井酒造」を見学。初めて見る酒蔵に、参加者は興味津々の様子です。再び鉄路に戻り、三原駅まで瀬戸内の絶景を満喫した後は、新幹線で広島に戻ります。

■参加者

「電車もとてもきれいで海や山の写真をたくさん撮った。今度は子どもや旦那を連れてきたいし、アメリカにいる親族を呼んでみんなで体験したい。」

■JR西日本広島支社 地域共生 安藤 拓馬 さん

「G7サミットもあって世界から注目されているのかなと思っている。日本にこられたらぜひ広島にも来ていただいていろんなものを見て体験して感じで帰っていただきたいなと思っています 」

外国人向けツアーは月3回の運行で、値段は1人3万円。2023年9月14日から12月末までの開催です。

【2023年9月11日放送】

© 広島テレビ放送株式会社