3連勝のクロアチアがグループD首位浮上! アルメニア守護神に手を焼くもクラマリッチ弾で競り勝つ【ユーロ2024予選】

[写真:Getty Images]

ユーロ2024予選のグループD第6節、アルメニア代表vsクロアチア代表が11日に行われ、アウェイのクロアチアが0-1で勝利した。

8日に行われたラトビア代表戦をペトコビッチの2ゴールの活躍などで5-0の快勝を飾ったクロアチア。予選3連勝を目指したこの一戦では、勝ち点7で並ぶアルメニアのホームに乗り込んだ。前節からは右サイドバックをユラノビッチからスタニシッチに変えた以外、同じメンバーを継続。モドリッチやペリシッチがスタメンに並んだ。

互いに慎重な入りを見せた中、8分にはペリシッチの左クロスにゴール前で反応したペトコビッチに最初の決定機。しかし、懸命に伸ばした右足のシュートはわずかに枠の右へ外れる。

それでも、直後の13分には左CKの流れからゴール前で混戦が生まれると、こぼれ球に反応したクラマリッチが冷静にゴールネットに流し込む。一度はオフサイド判定も、VARの介入でゴールが認められた。

敵地で幸先よく先制に成功したクロアチアは、直後にスペルツィアンに際どいミドルシュートを打たれるが、ここは守護神リヴァコビッチの好守で凌ぐ。

以降は人数をかけた中央での仕掛けに加え、サイドからのシンプルなクロス、ペリシッチらのミドルレンジのシュートで追加点を目指す。その一方で、アルメニアの鋭いカウンターに晒されてグヴァルディオル、スタニシッチとディフェンスラインの選手が続けてイエローカードをもらうなど、試合を完璧にコントロールするまでには至らなかった。

互いに選手交代なしで臨んだ後半も拮抗した展開が続く。早い時間帯に2点目を奪って流れを引き寄せたいアウェイチームは、ボックス付近までは容易にボールを運べるものの、しっかりと人数をかけて守るアルメニアの守備を崩し切れない。

その流れで先制点を決めたクラマリッチに2度のチャンスが訪れるが、相手GKの好守に阻まれる。さらに、62分にはカウンターからボックス左に抜け出したペリシッチにビッグチャンスが訪れるが、ニア下を狙った左足のシュートはGKチャンチャレビッチに読まれてしまう。

相手に決定機こそ作らせないものの、2点目が遠いクロアチア。ダリッチ監督はクラマリッチ、イバンシッツ、ペトコビッチと前線の選手を下げてパシャリッチ、マイェル、ムサを続けてピッチに送り込む。

これによって攻撃がやや活性化されたものの、ペリシッチが演出した終盤の決定機もアルメニア守護神の好守に阻まれて、最後まで追加点を奪うことはできなかった。それでも、前半のリードを最後まで守り切ったクロアチアが3連勝を達成し、1試合未消化ながらも勝ち点10で並んだトルコを得失点差で上回り、グループ首位に浮上した。

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