ポルトガルが史上最多9ゴールの歴史的圧勝で6連勝! 無双ブルーノが5点に絡む【ユーロ2024予選】

[写真:Getty Images]

ユーロ2024予選のグループJ第6節、ポルトガル代表vsルクセンブルク代表が11日に行われ、ホームのポルトガルが9-0で圧勝した。

ポルトガルは前節、スロバキア代表との首位攻防戦を1-0で制してグループ首位をキープ。ここまで5試合連続完封勝利と安定感際立つロベルト・マルティネスのチームは、3位のルクセンブルクをホームに迎えた一戦で6連勝を狙った。

スペイン人指揮官は前節から先発5人を変更。サスペンションのクリスティアーノ・ロナウドに加えてパリーニャ、カンセロらが外れ、ゴンサロ・ラモス、ジョタ、ダニーロらがスタメンに入った。

最前線にゴンサロ・ラモス、セカンドトップにジョタを配した[4-2-3-1]の布陣でスタートしたポルトガルは、開始直後に左サイドのレオンが鮮やかなドリブル突破で局面を打開するなど、序盤からルクセンブルクを圧倒していく。

すると、12分には右CKの二次攻撃からボックス右角でボールを受けたブルーノ・フェルナンデスが右足アウトにかけた技ありのクロスを供給。これをゴール前のイナシオが見事なヘディングで合わせ、代表初ゴールとした。

幸先よく先手を奪ったホームチームは直後の17分に早くも追加点。連動したハイプレスから右サイド深くでB・フェルナンデスが奪い切ると、ベルナルド・シウバを経由したボールがボックス内のゴンサロ・ラモスに渡る。これを若きストライカーが左足シュートで流し込んだ。

早々に相手の守備的なゲームプランを狂わせたマルティネスのチームは、少しずつ前に出てきた相手を難なくいなしながら、遅攻に加えてカウンターからもチャンスを作っていく。

そして、34分には左サイドで縦に仕掛けたレオンがDFを振り切ってボックス内に走り込むゴンサロ・ラモスへ横パスを供給。これをパリ・サンジェルマンFWが巧みなボールコントロールから短く運んで、再び左足のシュートを流し込んだ。

以降も相手に決定機はおろかシュートまで持ち込ませない圧倒的な戦いを見せたポルトガルは、前半終了間際のアディショナルタイム4分にトドメの4点目まで奪う。先制点とほぼ同じ右CKのシチュエーションでB・フェルナンデスが正確なクロスを上げると、これをゴール前のイナシオが再び頭で合わせた。

次代のポルトガルを担う若手DFとFWの2ゴールずつの活躍によって前半で勝利を確実なモノとしたポルトガル。だが、連戦の主力をベンチに下げることなく、後半も同じ11人で臨んだ。

後半も攻勢を続けるホームチームは幾つかの決定機を作り出すと、絶好調の司令塔のチャンスメークから5点目が生まれる。57分、ハーフウェイライン手前でボールを持ったB・フェルナンデスからのフィードに反応したジョタが完璧に背後へ抜け出し、最後は冷静にGKとの一対一を制した。

その後、60分過ぎにベルナルド・シウバ、ゴンサロ・ラモス、セメドを下げると、代わってフェリックス、リカルド・オルタ、カンセロがピッチに送り出される。この交代直後にはルクセンブルクに最初のシュートを打たれるが、ここはGKジエゴ・コスタの好守で凌いで今予選初失点は許さない。

後半半ばを過ぎても攻撃の手を緩めないポルトガルは67分、ルベン・ディアスのフィードに抜け出したジョタの丁寧な落としに反応したオルタがボックス中央から強烈な右足シュートを突き刺す。続く77分には左サイドからボックス内に侵入したジョタが、82分にはオルタのラストパスに抜け出したボックス中央のB・フェルナンデスが落ち着き払ったフィニッシュでゴールを重ねた。

さらに、88分にはルベン・ネヴェスのお膳立てからボックス手前左のフェリックスが完璧な右足のミドルシュートをゴール右隅へ突き刺し、1試合での歴代最多となる9ゴール目まで奪取。そして、6試合連続のクリーンシートで締めくくったポルトガルが圧巻のパフォーマンスで予選6戦全勝とした。

なお、同日行われたグループJのその他の試合ではリヒテンシュタイン代表に3-0で快勝したスロバキア代表が2位をキープ。アイスランド代表とボスニア・ヘルツェゴビナ代表の5位と4位の直接対決はホームのアイスランドが1-0で勝利し、順位は変わらずも勝ち点6で並んでいる。

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