ドーピング検査で陽性のポグバに暫定的出場停止処分…ユベントスは「次の手続きを検討…」

[写真:Getty Images]

ユベントスは11日、ドーピング違反で暫定的な出場停止処分を科されたフランス代表MFポール・ポグバに関する声明を発表した。

ポグバは先月20日に行われたセリエA開幕節のウディネーゼ戦で実施されたドーピング検査で陽性の反応を示した。

イタリア反ドーピング機関(NADO)によると、今回の検査では筋肉量の発達に関与する非内因性起源のテストステロン代謝物が確認されたという。

そして、NADOは11日、予防措置として暫定的な出場停止処分を科すことを発表した。

この動きを受け、ユベントスは同日に以下の公式声明を発表した。

「ユベントスは、本日、2023年9月11日、フットボーラーのポール・ポグバが、2023年8月20日に実施された検査の結果を受けて、イタリア反ドーピング機関から予防的出場停止命令を受けたことを発表します」

「クラブは次の手続きを検討する権利を留保しています」

今後、Bサンプルが陽性結果を確認するために分析され、その後ポグバが不正行為を認めるか、あるいはパフォーマンス向上物質が知らずに摂取されたか、または偶発的に汚染されたことを証明することになる。

仮に、Bサンプルで陽性反応が確認された場合、ポグバには最長2年間の出場停止処分が科される可能性がある。さらに、ドーピング行為が意図的であったと証明された場合、出場停止は4年間に延長される場合もある。

また、直近のアタランタのアルゼンチン人DFホセ・ルイス・パロミーノのケースでは、最終的にクロステボル摂取の疑惑が無罪だったと証明されたが、暫定的な出場停止処分は約4カ月を要している。そのため、ポグバは無罪が証明されたとしても、戦列復帰には時間を要する可能性が高い。

2度目のマンチェスター・ユナイテッド在籍時から度重なる負傷に悩まされていたポグバは、昨夏フリートランスファーで古巣ユベントスに復帰。しかし、昨シーズンは公式戦10試合、プレータイム161分と苦境を脱することはできず。捲土重来を期す今シーズンはセリエA2試合の出場で52分のプレータイムを得ていたが、これからも苦難の日々は続く…。

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