「自然な甘み、味わって」 京都の名産「丹波くり」収穫始まる 京丹波

茶色に色づき、イガの中にぎっしり詰まった丹波くり(京丹波町曽根・岩崎農園)

 丹波地域の特産品「丹波くり」の収穫が始まっている。京丹波町曽根の岩崎農園では、わせ品種の「ぽろすけ」がぷっくりとした茶色の実をイガの中からのぞかせ、秋の訪れを知らせている。

 ぽろすけは渋皮がむきやすく、焼き栗に適した品種といわれる。農園を経営する岩崎壽一さん(85)は、3日にイガが地面に落ちているのを見つけ、収穫を開始。約58アールの園内では品種ごとに収穫期を迎えていき、作業は10月半ばごろまで続く。

 今年は雨が少なく、日焼けが心配されていたが、草刈りなどを工夫し、例年並みの出来が見込めそうだという。岩崎さんは「栗本来の自然な甘みを、多くの人に味わってもらいたい」と話している。

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