人生彩るギターの魅力を届けたい! 21年ぶり長崎でフェス クラシック、童歌など多彩な楽曲披露

歓迎演奏を披露する地元のギター愛好家ら=長崎市、市民会館文化ホール

 九州のクラシックギターの祭典「第46回九州ギターフェスティバル長崎大会」(九州ギター音楽協会など主催)が9、10日、長崎市の市民会館文化ホールで開かれた。長崎県内開催は21年ぶり。九州を代表するプロのギタリストやアマチュアアンサンブルがクラシックや日本の童歌など多彩な楽曲を披露した。
 9日は、同協会の山口修会長(同市在住)と三良裕亮さん(熊本市在住)のデュオが「ラプソディー・ジャパン」と題し民謡などのメドレーを演奏して幕開け。世界的に知られる福田進一さん(山形県在住)、森田莉子さん(パリ在住)がゲスト出演し、九州在住のプロ5人による5重奏もあった。
 10日は九州各地のアンサンブル9団体約200人が出演。地元の愛好家ら約60人は「クスノキ」と「長崎の鐘」を歓迎演奏した。指揮を務めた山口会長は「3年前にコロナ禍で延期した長崎大会がようやく実現した。ギターと共に歩く人生がどんなに楽しいものなのか知っていただきたい」とあいさつした。
 歓迎演奏に参加した長崎市の陣野政輝さん(72)は「5年前にギターを始めた。発表の機会があると毎日の練習にも熱が入り、本番は緊張したが楽しかった。ギターは生涯続けたい」と笑顔で話していた。

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