中上貴晶、2024年型プロトタイプをライド「大きな違いは感じないが、ポテンシャルはある」/ミサノ公式テスト

 9月11日、MotoGPクラスにおけるミサノ公式テストがイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は午前と午後のセッションで計87ラップをこなした。

 第12サンマリノGPが開催されたのちに、引き続きミサノ公式テストが行われ、午前は3時間45分間のセッション1、午後には4時間のセッション2と長時間に渡って走行が行われた。中上は、決勝で今まで経験したことのないという腕上がりの症状にも悩まされていようだが、腕をケアしながら今回のテストに参加した。

 中上は、セッション中には新しいシャシー、テールユニット、エキゾーストが搭載された2024年型のプロトタイプマシンに乗り込んでテストを行っていたようだ。そして同時にウイークを通して悩まされていたマシンバランスの改善や、今後を見据えた上でのセットアップも煮詰めた。

 さまざまなパッケージとフィーリングを比較しながら、P1で計47ラップ、P2では計40ラップをこなしていた。P2では最後のアタックで自己ベストとなる1分31秒434をマークして総合12番手、ホンダ勢としてはトップで終えている。

 今回のテストで2024年に向け、そして次戦の第13戦インドGPに向けて多くのメニューに取り組んだ。次戦からはいよいよアジアラウンドに突入し、中上の母国GPとなる日本GPも控えている。さらなる改善とポジションアップを図るために、引き続き準備を進めていく。

■LCRホンダ・イデミツ中上貴晶
「HRCは、現状を打破するための明確なアイデアを提供してくれました。2024年型のプロトタイプについては、今使っているマシンと比べて大きな違いは感じられていませんが、プロトタイプということは、まだ完成していないということでもあるので、ポテンシャルがあるということだと思っています。テストの後、これらは開発を続けるためのすべての情報とデータを持っていると思います」

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGPミサノ公式テスト
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGPミサノ公式テスト
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGPミサノ公式テスト
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGPミサノ公式テスト

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