紅葉の名所の見頃いつ…予想時期を発表 日本気象協会、2023年は例年より遅めか

2023年9月12日時点で発表された紅葉見頃予想(出典:日本気象協会)

 日本気象協会は10月3日、今秋の紅葉見頃予想の第2回目を発表した。2023年は長引いた残暑の影響で紅葉シーズンは北日本では例年より遅め、東日本と西日本では例年より遅いか例年並みとみられるが、見頃を迎えている山岳や峠では10月上旬の3連休にかけて色づきが進む見通し。標高の高い山では降雪や凍結に注意するよう呼び掛けている。各地方の主な名所の予想時期をまとめた。

北海道、東北の紅葉見頃予想

 紅葉の見頃は、例年より遅い見込み。9月の気温は平年よりかなり高く色づきは遅れていたが、下旬に冷え込む日があったため色付き始めたところが増え、標高の高い山では見頃を迎えている。10月前半は寒気の影響を受けやすく、色づきはさらに進む見通し。10月後半にかけて各地で見頃を迎える見込みだ。

 現在見頃を迎えているのは、北海道の大雪山系の赤岳周辺や東北の月山など。山形県の蔵王温泉は10月前半、北海道の洞爺湖周辺は10月後半、宮城県の松島は11月前半になるとみている。

関東甲信、北陸、東海の紅葉見頃予想

 紅葉の見頃は、例年より遅いか例年並みの見込み。9月上旬の気温は平年よりかなり高く、10~11月も気温は高めに推移する見通し。9月下旬には涼しく感じられる日もあり、標高の高い山では見頃の所も増えている。10月から11月は、寒気の影響を受けて冷え込む日もある見込みで、標高の高い所から次第に見頃を迎えそうだ。

 富山県の立山室堂平では見頃を迎えている。群馬県の谷川岳ロープウェイは10月前半、長野県の上高地は10月17日ごろ、新潟県の弥彦公園は11月13日ごろ、愛知県の東山動植物園は11月後半になると予想している。

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近畿、中国、四国、九州の紅葉見頃予想

 紅葉の見頃は、例年より遅いか例年並みの予想。9月の気温は平年よりかなり高くなり、10月から11月にかけても高めに推移することから、色づきはゆっくりと進む見通し。天気は周期的に変わり、晴れた朝には山沿いを中心に冷え込む日もあるため、11月後半に見頃を迎える名所が多くなりそうだ。

 各地の紅葉は、兵庫県の六甲高山植物園や徳島県の剣山は10月後半、鳥取県の大山や宮崎県の五ヶ瀬渓谷は11月前半、京都府の清水寺や嵐山、広島県の宮島は11月後半に見頃を迎える見込み。

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