平和賞マリア・レッサ氏に無罪 フィリピン裁判所、脱税認めず

 【マニラ共同】フィリピンの首都マニラの裁判所は12日、2021年にノーベル平和賞を受賞したマリア・レッサ氏と、同氏が率いる独立系ニュースサイト「ラップラー」運営会社に対する脱税の嫌疑を認めず、無罪を言い渡した。同社が公表した。

 レッサ氏はドゥテルテ前政権期に当局から数多くの嫌疑をかけられ、法廷闘争を強いられてきた。今回無罪判決が出たことで、レッサ氏やラップラーに対する進行中の裁判は2件だけになった。

 同社は「ラップラーだけでなく、自由で責任ある報道が社会に力を与え、民主主義を強化するとの信念を抱き続ける全ての人にとっても勝利だ」と表明した。

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