「中国軍、攻撃作戦整備を強化」 台湾、国防報告書

12日、台北市の台湾国防部で、国防報告書について説明する担当者(台湾国防部提供・共同)

 【台北共同】台湾国防部は12日、2年ごとの「国防報告書」を発表した。22年以降、中国軍の台湾に対する軍事行動が頻繁になるとともに多様化していると指摘し、実戦的な訓練などを通じ「台湾攻撃作戦の整備を強化している」として警戒感を示した。

 報告書は、中国軍の対台湾作戦能力を8項目に分けて分析した。電子作戦では「現段階で台湾に対する電子攻撃能力を備えている」と強調。上陸作戦でも輸送ヘリや揚陸艦の増強などで、能力の向上を図っているとの認識を示した。

 また中国の3隻目の空母「福建」が25年に試験航行を終えて就役すると予測し、米軍を近づけない「接近阻止・領域拒否」能力を向上させると指摘した。

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