戦友率いる代表へエール 釜石SWの桜庭GM、ラグビーW杯健闘期待

「4年前を思い出す熱気がある。次戦も勝って勢いに乗ってほしい」と日本代表にエールを送る桜庭吉彦さん=釜石市・シープラザ釜石

 釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムが熱狂に包まれた日本大会から4年。ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会で日本代表は初戦でチリに快勝し、最高のスタートを切った。釜石シーウェイブスRFCゼネラルマネジャーの桜庭吉彦さん(56)は「(8強の)前回より選手層は厚い。まずはベスト8に勝ち残ってほしい」とエールを送る。日本代表を率いるジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)=(53)=は共に日の丸を背負った戦友。東日本大震災の被災地や日本全体を元気づける快進撃を期待する。

 10日夜、桜庭さんは釜石市大町のテットで、チリ戦のパブリックビューイング(PV)を観戦。市民らと一緒に声援を送った。「4年前を思い出す熱気があり、盛り上がった。日本はボーナス点も獲得し、いいスタートが切れた」。

 視線は、ピッチ上を躍動する選手だけでなく、今大会で退任が決まっている指揮官にも向けられた。「有終の美を飾ってほしい」。心の中で友を激励した。

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