プーチン氏、IOCを非難 パリ出場未決「理念に反する」

 ロシアのプーチン大統領が12日、国際オリンピック委員会(IOC)が来年のパリ五輪で同国勢の出場可否を決めていないことについて「(近代五輪の父)クーベルタン男爵の『スポーツと政治は無関係』との基本的理念をゆがめている」と非難した。ウラジオストクで開かれた東方経済フォーラムで言及したと、ロイター通信が報じた。

 プーチン氏は「ここ数十年で五輪の商業化が進み、価値が劣化している。本来スポーツは人々を分断させるものではなく、団結させるべきものだ」と主張。IOCはウクライナに侵攻するロシアとベラルーシ勢のパリ五輪出場は「適切な時期に判断する」として結論を出していない。(共同)

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