試合ない日も活用 金沢スタジアム、大型ビジョンでPV

整備中の金沢スタジアム。7月27日にはツエーゲン金沢の選手が視察した=磯部町

  ●市議会一般質問 ラウンジでパーティー

 村山卓市長は12日、市議会9月定例会の一般質問で、整備中の市民サッカー場「金沢スタジアム」について、試合のない日やオフシーズンは大型ビジョンを使ったパブリックビューイング(PV)などを行う方針を示した。芝生への負担が少ない利用法を指定管理者と協議し、稼働率を高める。市長はパーティーやセミナーの開催が可能なラウンジなどのスペースもあるとし「さまざまなスタイルでの活用を促す」と述べた。

 久保洋子氏(自民)が尋ねた。金沢スタジアムは2024年シーズンからJ2・ツエーゲン金沢の本拠地となり、来年2月に供用を開始する。村山市長は「ツエーゲン金沢や指定管理者とともに、来場者増加につながる会場づくりやイベント開催、PR活動に積極的に取り組む」と語った。

 本会議後の取材には「個人的にはサッカーファン同士の結婚式ができたら面白いと思う」とした。

 スタジアム建設では市がクラウドファンディングで寄付金を募り、目標1千万円の5.6倍の5600万円余りが集まった。東利裕文化スポーツ局長は答弁で、寄付金を使ってバラエティーシートやキッズスペースを整備すると説明した。

 このほか、東局長は宇夛裕基氏(心つなぐ金沢)の質問に対し、Jリーガーらトップアスリートと子どもたちが交流できるイベントの開催を検討するとした。

 市は9月定例会にスタジアムの指定管理者の議案を提出している。指定管理者候補にはツエーゲン金沢を運営する石川ツエーゲン、ケィ・シィ・エス、市スポーツ事業団で構成する共同事業体を選定している。

 市長は指定管理者の選定に関し「厳正に審査が行われた」と話した。山下明希氏(共産)が取り上げた。

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