県警山岳警備隊の秋山遭難救助訓練の出発式は12日、上市署で行われ、隊員ら23人が秋山シーズンに向けて気を引き締めた。
谷川克也地域部長が訓示し、青木敬上市署長が激励した。訓練は山岳警備隊員22人と県消防防災航空隊員1人が参加し、20日まで黒部峡谷や剱岳、薬師岳などで行われる。
富山県警によると、今年の遭難事故発生件数(9月11日現在)は89件(前年同期79件)で、遭難者数は92人(87人)と、いずれも昨年より多く、死者は4人(同7人)だった。また、昨年9~11月の秋山シーズンは、県内で43人が遭難、このうち4人が死亡した。
飛弾晶夫山岳警備隊長は、秋山は日没が早く、朝夕の寒暖差が激しく、クマなど野生動物と遭遇する可能性もあるとして、防寒や野生動物対策を呼び掛けた。