福井県福井市小幡町の「棗の里農産」の畑で、ナツメの収穫が最盛期を迎えている。直径3~4センチの楕円(だえん)形の実が赤く色づき、秋の訪れを告げている。9月12日は同市棗小学校の5、6年生21人が収穫に汗を流した。
同校は、地域の食の魅力を探る総合学習の一環として、収穫体験を実施。同社の海道幸子専務(57)が、加工法やナツメが漢方として使われていることを説明した。収穫した実は、乾燥ナツメやエキス、お茶などに加工して販売される。
児童は枝のトゲに注意しながら、腕を伸ばして一粒ずつ丁寧に実をもいでいった。赤く熟した実を見つけると、そのまま口に。「乾燥したリンゴみたい」「甘くておいしい」と味わいながら、約10キロを集めた。
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初めてナツメを収穫したという6年生の男の子は「多くの実がついていて驚いた。皮が固いけれど、さっぱりしていて、しつこくない甘さ」と話していた。
収穫は今月下旬まで。例年並みの7~8トンほどの収量を見込んでいる。