海外コーチが小中学生らに実践指導 佐世保でNBAバスケットクリニック開催 ポジティブな声かけを

ディフェンスの指導を受ける参加者=佐世保市東部スポーツ広場体育館

 米プロNBAとBリーグによるバスケットボールクリニック「JrNBAクリニックPowered by B・LEAGUE」が11日、長崎県佐世保市東部スポーツ広場体育館で行われ、県内の指導者、小中学生ら119人が海外コーチによる指導を受けた。
 NBAが日本でのバスケット普及を目的に、Bリーグと共同して1月から始めたイベント。2023~24年シーズンは全国4地域16会場開催を予定しており、その第1弾としてBリーグ1部(B1)の長崎ヴェルカが選ばれた。
 メインコーチはポルトガル男子U-20代表監督を務めたのをはじめ、コーチ歴30年のカルロス・バロッカ氏。ヴェルカユースのコーチ、選手らもアシスタントとして指導に当たった。コーチ向けのクリニックでは、選手の戦術理解、やる気にさせるための接し方などを実戦を交えながら指導。バロッカ氏は「選手たちに“あしたもバスケをやりたい”と思ってもらうように指導をしてほしい」とアドバイスした。
 続いて、小中学生を対象にしたクリニックを実施。参加者は9人ずつのチームに分かれ、シュートやドリブル、2対2など、各コーチの指導をローテーションで受けていった。
 コーチとして長崎ヴェルカのマット・ボンズ選手も参加。子どもたちと積極的に会話しながら、一緒に汗を流していた。参加した福石中3年の田川博統さんは「全員で声を出し合って楽しい雰囲気で練習できた。チームでも同じように練習したい」と満足げだった。

「ポジティブな声かけをしてほしい」と指導者らにアドバイスを送るカルロス氏=佐世保市東部スポーツ広場体育館

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