親子3代でつなぐ山車 盛岡秋まつり、14日から4年ぶり通常開催

親子3代で祭りを盛り上げる(左から)照井恭徳さん、美仲さん、遥也君、武彦さん=盛岡市神子田町

 盛岡秋まつりの山車巡行は14日、盛岡市中心部で3日間の日程で始まる。300年以上の歴史を持つ伝統行事だが、新型コロナウイルス禍で2020年から中止や規模縮小を余儀なくされ、今年は4年ぶりの通常開催。盛山会さ組(佐倉勉頭取)の名誉会長、照井武彦さん(76)は親子3代の7人で臨み「ようやく、心置きなく披露できる」と高揚感があふれている。

 「みんな祭り好きの血を受け継いだ」。風流山車を保管する同市神子田町の事務所内で、照井さんが柔和にほほ笑んだ。

 家族が加入するさ組は1989年に照井さんが立ち上げた。500人以上が所属し「全体の把握が難しい」とうれしい悩みを明かす。本番では約250人が集まる見込みで「全員が自分の子どもみたいなもの」と目を細める。

© 株式会社岩手日報社