スーパーフォーミュラ・ライツのエンジンチューナー部門のタイトルは2023年までで終了

 9月13日、JAF日本自動車連盟は、2024年日本レース選手権規定の制定について公示を行ったが、このなかで全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権について、2024年の選手権からエンジンチューナー部門に関する文章が削除された。2024年からのコントロールエンジン導入にともなうものと推測される。

 スーパーフォーミュラ・ライツでは、これまで全日本F3選手権時代からドライバー、チーム、そしてエンジンチューナーという3部門で全日本選手権のチャンピオンが争われてきた。今季はジークフリート・スピース・モトーレンバウGmbH、株式会社トムス、東名エンジン株式会社の3社で争われており、スピースがシリーズをリードしている。

 これまでの日本レース選手権規定のなかでは、第1章総則/第3条選手権/1.全日本選手権の2)として、「全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 (以下「SFL」という。)ドライバー、チームおよびエンジンチューナーに選手権を与える」とする文面が記載されていた。しかし13日に発表された2024年の規定から、「全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(以下「SFL」という。) ドライバーおよびチームに選手権を与える」という文面に改められており、エンジンチューナーという文言がなくなっている。

 スーパーフォーミュラ・ライツでは、9月5日にJAFから公示された2024年国内競技車両規則の中で、「JAFが認めたスーパーフォーミュラ・ライツ(SFL)エンジン供給者から供給される指定エンジン」という文面が記載されており、ワンメイクのコントロールエンジンに変更されることがほぼ確実となっている。

 9月6〜8日に第5大会岡山を前に開催された専有走行では、佐藤蓮がドライブしGRヤリス用1.6リッター直列3気筒ターボのG16E-GTSをベースにした『TGE33』エンジンを搭載した車両が走行したが、9月9〜10日のレースウイーク中には『SUPER FORMULA LIGHTS 2024』というロゴをつけ展示もされた。2024年のスーパーフォーミュラ・ライツはシリーズの概要も新たなものになりそうだ。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会岡山で展示されたダラーラ320/TGE33

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