水素で動く新時代の旅客船 中型の旅客船では国内初 親しみやすい白色&卵形ボディー 広島・福山

福山市鞆町の本瓦造船で行われた進水式で、水素を燃料とした新たな船が関係者に披露されました。

この船は、東京の船舶貸し渡し業MOTENAーSea(モテナ・シー)が発注したものです。白を基調に卵形のボディーで、誰もが親しみのわく外観になっています。

RCC福山放送局 内田博文 記者 「こちらが日本初となる水素燃料電池船です。船の後方には水素燃料電池が搭載される予定です」

中型の旅客船としては国内で初めて水素燃料電池とバイオディーゼル燃料を切り替えて運航するということです。

内装の整備はこれからですが、1階と2階とに分かれていて、1階は座席を対面式などに動かすことができるほか、前方のモニターや横のスクリーンを使うことで全方位で映像が楽しめるということです。クルーズ以外に学会やレセプションでの利用も検討しています。

MOTENAーSea 高尾和俊 社長 「今までの船にないような使い方を考えておりますので、丸みを帯びた形、国内ではないような形をしていますので、さまざまな人、さまざまなシーンでご利用いただけるようなそういったサービスを提供できる」

この船は、来年4月から福岡県を拠点に営業を始めます。

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