台湾で開かれた野球のU-18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)日本代表の一員として初優勝に貢献した霞ケ浦高(茨城県阿見町、下田陽一郎校長)の木村優人選手(18)をたたえようと、同校は13日、優勝報告会を開いた。木村選手は「日本球児13万人の代表として、勝つことのうれしさを感じ、野球をやっていて幸せだった」と振り返り、応援に感謝した。
木村選手は投手として1次リーグ3試合にいずれもリリーフで登板。計6回を11奪三振、自責点1と安定した投球を見せた。この日は、体育館に集まった3年生約370人と付属中の生徒約60人の前に、背番号13の代表ユニホーム姿で金メダルを首から下げて登場。「レベルの高い選手がたくさんいて、力不足も感じた。貴重な経験になった」と報告した。
夏の甲子園の茨城大会で決勝の九回表に打たれ惜しくも敗退したことにも触れ、「悔しい思いをした。これからに生かしたい」と先を見据えた。
同校OBで同郷のプロ野球の遠藤淳志選手=広島=や大リーグの大谷翔平選手=エンゼルス=が憧れの存在。プロ野球への意識も強く、報告会後の取材に「次のステージでも頑張りたい」と意欲を示した。また、より自信のある投手に専念する方針も明らかにした。