各国首脳に「妥協」訴え 国連総長、一般討論前に

国連のグテレス事務総長

 【ニューヨーク共同】ニューヨークの国連本部で各国首脳らによる総会一般討論が19日に始まるのを前に、グテレス事務総長は13日、記者会見を開いた。政治的対立を緩和して紛争や気候変動といった国際的な問題に対処するために「妥協するときだ」と訴えた。

 ロシアによるウクライナ侵攻で地政学的な分断が深まり「問題に対応する能力が弱まっている」と指摘した。勝つか負けるかの「ゼロサムゲーム」を続ければ誰も得をしないと述べ、「政治、外交は妥協するものだ」として協調を促した。

 一般討論に参加するウクライナのゼレンスキー大統領、ロシアのラブロフ外相とそれぞれ個別に会談すると明らかにし、ロシアが離脱したウクライナ産穀物の輸出合意の立て直しに「全力を尽くす」と語った。

 安全保障理事会の常任理事国5カ国が拒否権を発動できる特権を独占している現状を念頭に「国連は現在の世界を反映しておらず、時代遅れになっている」として、改革が急務だと強調した。地域別のバランスを重視し、より公平な組織を目指して真剣に議論するよう各国に呼びかけた。

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