「メェメェ」「小メェメェ」すくすく さくら・ふれあい保育園の園児らヤギ育てる

ヤギに餌を与える園児たち

 【さくら】桑の木を植え、蚕から繭玉を作る取り組みを行っている氏家のふれあい保育園で、園児が2匹のヤギを育てている。蚕と共通の餌となる桑の葉を活用して飼育しており、共に命の大切さを学ぶ教育に役立てているという。

 ヤギは職員の家族から昨年11月と今年3月に譲り受けた。2匹は「メェメェ」「小メェメェ」と名付けられ、園児が世話をしながら見守っている。地域住人や園関係者などから木材の提供を受け、園庭に小屋や放牧場も設けた。

 この時期に中心となる餌は桑の葉で、園が所有する畑に植樹し、無農薬で育てたものを使用する。

 園では毎年5~6月にかけて蚕に桑の葉を与え飼育している。7月以降は繭玉となるため、葉はヤギの餌に転用が可能という。不足分は給食用の残った野菜などで補っている。

 藤田理恵(ふじたりえ)園長(42)は「保護者の送迎時に、親子でヤギに触れ合う姿を多く見かけるようになった。生き物に対する思いやりの気持ちが育まれることを願っています」と話していた。

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