生まれた「コハル」、亡くなった「ブラッド」… 横浜の3動物園、命に感謝企画展

園内の慰霊碑そばに並ぶ亡くなった動物たちの写真=6日、横浜市西区の野毛山動物園

 横浜市内の3動物園でこの1年間に誕生したり、死んだりした動物や長生きする動物たちに感謝を込めた企画展が市立野毛山動物園(西区)で30日まで開催されている。

 同園とよこはま動物園ズーラシア(旭区)、金沢動物園(金沢区)で2022年9月~23年8月末に誕生し、死亡した動物、長生きしている動物など18匹の写真が並ぶ。園内の入り口近くでは昨年11月に誕生したチンパンジーの「コハル」や、今年6月に誕生したミナミコアリクイの「ムム」の写真が見られる。

 慰霊碑のそばには同年7月に死んだヨザルの「ブラッド」などの写真も掲示された。担当の出川実樹さん(24)は「日頃私たちを笑顔にさせてくれる動物たちの命について、考えてもらえたらうれしい」と語った。

 2歳の孫娘と訪れた女性は「命がある限りは仕方がないけれど寂しい。生まれた動物には長生きしてほしい」としみじみと話していた。

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