郵船クルーズの新造船、船名は「飛鳥Ⅲ」 25年夏ごろ就航へ 「Ⅱ」は引退せず

新造クルーズ船「飛鳥Ⅲ」のイメージ(郵船クルーズ提供)

 豪華客船「飛鳥Ⅱ」(5万444総トン)を運航する郵船クルーズ(横浜市西区)は14日、2025年夏ごろの就航を予定している新造クルーズ船の船名を「飛鳥Ⅲ」に決定したと発表した。飛鳥Ⅱと同じく横浜を母港とすることも明らかにした。就航後も飛鳥Ⅱは引退せず、同社は同時に2隻のクルーズ船を運航することになる。

 新造船の飛鳥Ⅲは、全長230.2メートル、全幅29.8メートル。総トン数は飛鳥Ⅱを超え、日本船最大の5万2千トンとなる。乗客定員は約740人と15%程度減らすが、乗組員数は約470人で微減。全客室にバルコニーを設けるなど乗客1人当たりのスペースは世界トップクラスとし、接客も手厚くする。飛鳥Ⅱにはないシングルルームを設け、低価格帯の設定で新たなクルーズ需要を掘り起こす。

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