静岡1区選出・上川陽子新外相が公務をスタート 「日本の存在感示す」国連で外交デビューへ

9月13日に行われた内閣改造の目玉として注目される、静岡1区選出の上川陽子新外務大臣。14日に新旧大臣の交代式に臨み、公務をスタートさせました。来週には早速、外交デビューが控えています。

13日に発足した第2次岸田再改造内閣。静岡1区選出の上川陽子衆院議員は、閣僚の中でも重要ポストである外務大臣に起用され、また過去最多に並ぶ5人の女性閣僚のうちの1人でもあります。

上川議員を外務大臣に起用した理由について岸田総理は・・・

(岸田首相)

「外交の要には、国際人脈が豊富で、閣僚としても経験豊富な上川陽子さんに外務大臣をお願いしました」

そして14日午前、外務省では新旧大臣の交代式が行われました。その中で、林前外務大臣は上川議員をこう紹介しました。

( 林 芳正 前外相)

「信念と情熱の人、私は勝手に尊敬をしている人であります」

一方、上川新大臣は、外務省の職員らに抱負を述べました。

(上川陽子 新外相)

「日本の存在感を高めていく、我が国の有する科学技術力など、ソフトパワーを最大限生かしながら、さまざまな喫緊の地球規模の課題について、国際社会で指導力を発揮していきたい」

このほかに、外務大臣として「日本の国益を守ること」、「国民の声に耳を傾けること」を重要方針に掲げました。

交代式の後、初めての会見に臨んだ上川大臣。女性閣僚として、「働き方改革」にも言及しました。

(上川陽子 新外相)

「女性閣僚として女性ならではの視点で、組織の在り方や働き方改革に生かしたい。職員が能力をいかんなく発揮し、一丸となって外交問題に取り組むための環境を整えていく」

着任早々、来週からは国連総会に合わせた外務大臣会談がアメリカで始まります。上川大臣は、限られた期間でもしっかり準備を尽くして臨みたいと意欲を見せています。

(上川陽子 新外相)

「国連という大舞台で日本の存在感を示すとともに、世界各国のカウンターパートと信頼関係を構築したい」

そして会見の最後は「好きな言葉」で締めくくりました。

(上川陽子 新外相)

「鵬程万里(ほうていばんり)の言葉をあらためて胸に刻み・・・」

「鵬程万里」とは、はるか遠く離れた道のりをたとえる言葉で、「政治家を志した時の、高い理想を掲げて遠く見つめる眼差しを忘れないよう政治活動を続けてきた」と話しました。

(上川陽子 新外相)

「鵬程万里(ほうていばんり)の言葉をあらためて胸に刻み、日本の新たな外務大臣として、これまでの岸田外交をさらに発展させるべく、様々な取り組みをしっかり展開していきたいと考えています」

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