「ふらいんぐうぃっち」作者イラスト、“聖地”に奉納 巌鬼山神社(青森・弘前市)

石塚さんが描いたタペストリーを巌鬼山神社(写真奥)に奉納する山本さん(右)と宮司の長見さん

 漫画「ふらいんぐうぃっち」の作者で青森県弘前市在住の石塚千尋さんが制作した大型タペストリーが14日、同市の巌鬼山神社に奉納された。厳かな雰囲気の同神社境内と、ほうきを手にたたずむ魔女らが描かれており、奉納を発案した広告代理店業の山本真佐斗さん(47)=田舎館村=は「漫画のファンらが聖地巡礼するきっかけになれば」と期待する。

 タペストリーは縦1.2メートル、横1.7メートルで、今月1日に市内で開かれたイベント向けに制作された。イベントの運営管理を担った山本さんの発案に、石塚さんや神社側が快く応じた。

 拝殿内にタペストリーを飾った山本さんは「神社独特の空気感が表現されている。境内にこの魔女がいてもおかしくない雰囲気」、同神社宮司の長見恒男さん(78)は「漫画を通じて神社を広く知ってもらえるのはいいこと」と話す。

 ふらいんぐうぃっちは、弘前市を舞台に見習い魔女の日常を描いた作品で、別冊少年マガジンで連載中。巌鬼山神社は単行本1巻の表紙にも登場した「聖地」の一つ。石塚さんは東奥日報に「単行本が発売されるたびにお礼参りしているぐらい思い入れのある神社。自分の絵を奉納させてもらえて、とてもうれしくありがたいです」とコメントを寄せた。

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