アーセナルのヴィナイCEOが来夏退任を発表、クラブに14年在籍し商業面で大きな成果

アーセナルは14日、クラブの最高経営責任者(CEO)であるヴィナイ・ヴェンカテシャム氏の退任を発表した。2024年夏での退任となる。

14年間クラブに従事したヴィナイ氏はクラブを通じてコメントしている。

「これは難しい決断だったが、新たな挑戦を追求する時が来た。私は最後の日まで集中し、シームレスな移行をサポートし続けるので、今はお別れの時ではない」

また、共同オーナーであるジョシュ・クロエンケ氏もヴィナイCEOの退任についてコメントしている。

「取締役会は、次の挑戦を追求したいというヴィナイ氏の願望を全面的に支持する。誰もがこれからのシーズンに集中しているため、通常通りの業務が行われているが、我々はこの瞬間を利用して、彼の貢献と長期にわたる勤務に感謝したいと思う」

「ヴィナイは今後もアーセナルファミリーの一員であり、エミレーツ・スタジアムに戻ってくることを常に歓迎する」

「変化と継承はクラブが十分に準備しているものだ。理事会は今後も我々の戦略にコミットし続け、クラブを前進させ続ける中で、リーダーシップの交代に取り組むつもりだ」

ヴィナイ氏はオックスフォード大学を卒業後、三井物産で石油取引に従事。その後、デロイト・トーマツで戦略コンサルタントを務めるなどし、2010年にアーセナルにやってきた。

当初は海外企業とのパートナーシップを取り扱い、後にグローバル・パートナーシップの責任者となると、アーセナルの商業面での役職を担い、一気に出世を果たす。

特にスポンサーの拡大に尽力し、クラブにとって重要な収入面で大きな役割を果たすことに。かつてのサプライヤーであるプーマから現在のサプライヤーであるアディダスに切り替えた際にも尽力。大きな評価を受け、2020年からはアーセナルのCEOに就任していた。

在籍した14年間で大きな出世を果たしたヴィナイ氏。その間にチームは浮き沈みを経験するも、この数年は上昇気流に乗り、昨シーズンは優勝争いも繰り広げることに。チームを拡大してきたCEOに届ける最後のタイトルを獲得することができるだろうか。

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