ブラックマジックデザイン、「Blackmagic Micro Studio Camera 4K G2」発売。4Kセンサーと12G-SDIを搭載し、あらゆる場所に設置可能

Blackmagic Designは、Blackmagic Micro Studio Camera 4Kの次世代モデル「Blackmagic Micro Studio Camera 4K G2」を2023年10月より発売する。希望小売価格は税込160,800円。

Blackmagic Micro Studio Camera 4K G2は、通常サイズのカメラを設置するスペースのないセットにカメラを配置できるソリューション。人気のMFTレンズマウント、低照明条件で優れた能力を発揮する4Kイメージセンサー、シネマライクなカラーサイエンスに対応。小型でありながら、フルサイズのスタジオカメラの機能を搭載している。

12G-SDIを搭載しており、2160p60までのHDとUltra HDに対応。内蔵のカラーコレクターとレンズは、SDIおよびHDMI接続で操作できる。Blackmagic RAWをUSBディスクに収録することも可能。また、Blackmagic Micro Studio Camera 4KはLogガンマを使用しており、放送品質より高い画質が得られるため、カラーコレクションを適用したシネマライクなルックをすべてカメラ内で作成できるという。

Blackmagic Micro Studio Camera耐久性の高い小型の筐体は、大型のスタジオカメラの利点すべてに対応しており、あらゆる場所に設置可能。筐体は堅牢なマグネシウム合金製で、その大きさはレンズマウントとほぼ同じとしている。低価格で高性能なMFTレンズだけでなく、アダプダーを追加すれば放送用レンズも使用可能。カメラ前面のボタンでは、設定メニューにすばやくアクセスし、収録をトリガーできる。

優れた4KセンサーとBlackmagicの第5世代カラーサイエンスにより、デジタルフィルムカメラと同じイメージングテクノロジーを使用できる。カラーコレクターはスイッチャーからコントロールすることも可能。13ストップのダイナミックレンジで、暗い黒から明るい白までキャプチャーできるので、カラーコレクションに最適だという。センサーは4096x2160解像度に対応しており、HDおよびUltra HDのどちらの作業にも適している。さらに、Blackmagic Micro Studio Cameraは23.98fpsから60fpsまでに対応。

Blackmagic Micro Studio CameraはポピュラーなMFTレンズマウントを搭載しており、Olympus、パナソニック、シグマなどのメーカーの、幅広い低価格の写真用レンズと互換性を持っている。写真用レンズは高解像度の写真撮影用に設計されているため、高品質であるという。手の届きにくい、高い場所に設置されたカメラの設定を物理的に調整する必要がないので、非常に便利としている。

Blackmagic Micro Studio Cameraには、多くの接続オプションを備えているという。HDMIが搭載されており、ATEM MiniなどのHDMIスイッチャーとの使用に最適。HDMIは、ビデオ、タリー、コントロール、収録トリガーに対応しており、1本のHDMIケーブルで放送スタイルのワークフローを実現できる。また、12G-SDIをサポートしているので、ATEM ConstellationなどのSDIベースのスイッチャーにも接続できる。12G-SDIは、カメラのビデオ用とプログラムリターン用の2つがある。プログラムリターンには、タリー、トークバック、カメラコントロールが含まれる。

Blackmagic Micro Studio Camera 4Kは高速USB-C拡張ポートを搭載しているため、外付けディスクへの収録、ネットワークを介したカメラコントロール、幅広い種類のアクセサリの接続が可能。外付けのUSBディスクを接続すると、高品質の12-bitの Blackmagic RAWファイルを収録でき、後から編集やカラーコレクションを行える。ディスクをコンピューターに移動するだけで作業できるので、ファイルのコピーに時間を割く必要がないという。USB-C - イーサネットアダプターを追加することで、簡単に使えるREST APIを用いて、ネットワークでカメラをコントロールできる。

Blackmagic Micro Studio Cameraには、多くの電源オプションがあるという。12V DC電源はロック式なので、誤って外れることはない。標準のLP-E6に互換したバッテリーもサポートしているので、バッテリーを追加することで、重要な生放送においてローカルで電源のバックアップが得られる。これらのバッテリーは世界中で簡単に手に入り、カメラからトリクル充電される。アダプターを使用して、カメラをVロックバッテリーに接続すると、終日の撮影でも電源を心配する必要はないという。カメラを配置する場所から電源へのアクセスが困難な場合に最適なソリューションとしている。

Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。

オリジナルのBlackmagic Micro Studio Cameraはユーザーの皆様から大変ご愛顧いただいており、アップデートバージョンに対する要望が多く寄せられていました。

これまで以上に優れたカメラを発表できることはとてもエキサイティングです!オリジナルモデルの驚くほどコンパクトなデザインを踏襲し、12G-SDI接続に新しく対応しました。優れた4Kセンサーはライブプロダクションでシネマライクなイメージの撮影を可能とし、Blackmagic RAW収録にも対応しています。これまで以上に多くのカメラアングルから、デジタルフィルム品質でさらに魅力的なコンテンツを作成できるようになり、お客さまに喜んでいただけると思います!

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