愛用のセーター、1億円超で落札 ダイアナ元妃、婚約時代

セーターを着た英国の故ダイアナ元皇太子妃=1981年6月(ゲッティ=共同)

 【ニューヨーク共同】競売大手サザビーズは14日、英国の故ダイアナ元皇太子妃がチャールズ皇太子(現国王)との婚約時代に愛用していたセーターが、114万3千ドル(約1億6900万円)で落札されたと発表した。5万~8万ドルとした予定落札額の10倍以上となり、死去から26年を経ても元妃の人気の高さがうかがえる。

 白い羊が並ぶ中、一匹だけ黒い羊が交じるデザインの赤いセーターで、元妃の孤独や波乱の人生などを象徴したとも言われる。

 サザビーズによると、ダイアナ元妃は、チャールズ皇太子(当時)と婚約したばかりの1981年6月、皇太子が参加した球技ポロの試合会場にこのセーターを着て現れ、注目を集めた。その後にセーターがほつれてしまい、直すために販売元へ送られてきたが、販売元は同じセーターの新品を送り返した。最近になって販売元の関係者がほつれたままのセーターを発見、オークションに出された。

 サザビーズは「黒羊のセーター」として、元妃の命日に当たる今年8月31日から9月14日まで出品。計44件の入札があった。

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