そのぎ茶の魅力広めて アンバサダー初級講座 製法、おいしい入れ方学ぶ 長崎・東彼杵町

うまみと色を引き出す方法で入れたそのぎ茶を味わう参加者=東彼杵町彼杵宿郷、明治の民家

 そのぎ茶の味や魅力を学び、多くの人に広めてもらう「そのぎ茶アンバサダー・プロジェクト」が本年度始まった。初級講座が長崎県東彼東彼杵町で9日開かれ、茶の製法、種類、おいしい入れ方を学んだ。
 同町とそのぎ茶振興協議会の企画。受講者にはそのぎ茶のロゴが入った水出しボトルや茶葉を贈り、身の回りの人や交流サイト(SNS)に、そのぎ茶を広めてもらう。イベントの際にはアンバサダーとして参加を依頼する。来年度以降、茶畑や工場見学など生産現場に触れる上級講座も予定している。
 この日は同町の「特別町民・サポーター制度」の登録者ら県内外の約20人が参加した。日本茶インストラクターの西田春菜さん=長崎市=が本県と茶の歴史などを解説。実技では、お湯で浸出した茶を、氷で急冷し、美しい緑色とうまみ、香りを引き出す入れ方を学んだ。参加者はワイングラスで乾杯し、そのぎ茶を満喫した。
 大阪府から参加した小学校教諭、中山潤一さん(30)は「お茶が好きという軽い気持ちで特別町民に登録したが、実際に産地を訪れ学びを深めることができた」と話した。
 初級講座は4千円。11月4日に長崎市、12月に東京でも開く。

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