9月12日、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズは、2024年のレースカレンダーを発表した。開幕前の公式テスト“プロローグ”および、全6レースで構成されている。
このなかで、2023年に初めて開催されたスペイン・アラゴンでのラウンドが消滅し、新たにイタリア・トスカーナ州に位置するムジェロがカレンダーに加わることが明らかになった。
さらに、コース改修作業の遅れにより、2023年カレンダーから姿を消していたイタリア・イモラ戦も、2024年は復活する予定だ。
2024年のELMSは、バルセロナでの公式テスト“プロローグ”を経て、4月14日に同地で開幕。その後、5月中旬にはフランスのポール・リカールへと向かう。
イモラ4時間レースはル・マン24時間後の7月へと開催時期が移され、8月にベルギーのスパ・フランコルシャンへ。そして9月に初開催となるムジェロ戦が予定されている。
シリーズはその後、10月にポルトガル・ポルティマオでフィナーレを迎えることになっている。
「2024年のヨーロピアン・ル・マン・シリーズのカレンダーにムジェロが加わることは非常に喜ばしいことだ。ヨーロッパのトップ・サーキットのELMS開催地リストにこのイタリアのサーキットが加わることになる」とル・マン・エンデュランス・マネジメントのフレデリック・ルキアンCEOは語っている。
「それぞれの開催地は、チームとドライバーにユニークなチャレンジを提供すると同時に、多くのファンにエキサイティングなレースを提供するだろう」
「2024年にすべてのコンペティター、パートナー、ファン、メディアを迎えることを楽しみにしている」
ムジェロは現在、イタリアGT選手権とハンコック24Hシリーズを開催しているが、過去にはDTMドイツ・ツーリグカー選手権やFIA GT選手権を迎え入れ、1970～80年代のグループC時代には世界スポーツカー選手権のカレンダーに定期的に登場していた。
ACOフランス西部自動車クラブのピエール・フィヨン会長は、「フィーダー・シリーズとして、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズは耐久ピラミッドにおける主要な構成要素となっている」と述べている。
「すでに高い水準にあるレースはさらに向上しており、2024年シーズンにはヨーロッパで最も評価の高いサーキットのいくつかが（カレンダーに）登場する」
「エリート選手権に参戦するというプレステージに加え、ELMSチームには2025年のル・マン24時間レースのグリッドを獲得するというモチベーションもあるだろう」
なお、イモラを除くすべてのラウンドにおいて、『ミシュラン・ル・マン・カップ』がELMSのサポートイベントの一環として開催される。
■2024ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ暫定スケジュール（2023年9月12日発表）
Rd. Date Event（Circuit）
Test 4月8～9日 バルセロナ
1 4月14日 バルセロナ4時間
2 5月5日 ル・カステレ（ポールリカール）4時間
3 7月7日 イモラ4時間
4 8月25日 スパ・フランコルシャン4時間
5 9月29日 ムジェロ4時間
6 10月19日 ポルティマオ4時間
