花舞台、期待の幕開け 金沢おどりにファン続々

金沢おどりのムードを盛り上げる紅白の提灯=15日午後0時半、金沢市の石川県立音楽堂

  ●18日まで、県立音楽堂

 北國新聞創刊130年記念「第20回金沢おどり」(同実行委員会、一般財団法人石川県芸術文化協会、北國新聞社主催)は15日、金沢市の石川県立音楽堂邦楽ホールで4日間の幕を開けた。来場者は、ひがし、にし、主計(かずえ)町の金沢三茶屋街の芸妓(げいこ)衆が、金沢の文豪・泉鏡花の世界を踊りで表現しようと挑む節目の大舞台に期待を高めた。

 金沢おどりは2004年、金沢園遊会のメイン行事として産声を上げ、三茶屋街の芸妓衆が総出演する花舞台として、地元客や目の肥えたファンらを魅了している。同ホールには紅白の提灯(ちょうちん)や芸妓のうちわが飾られ、華やかなムードに包まれた会場が来場者を出迎えた。グッズ売り場も設けられた。

 舞台は三茶屋街合同の素囃子(すばやし)「君が代 松竹梅」で幕を開け、今年生誕150年を迎える泉鏡花の名作をテーマとした舞踊絵巻「芸妓艶(あですがた)鏡花絢爛(きょうかけんらん)」が、大和楽(やまとがく)と共に鮮やかにつづられる。お座敷太鼓、総おどり「金沢風雅」が繰り広げられ、今年は4年ぶりに恒例の手ぬぐいまきも行われる。

 裏千家奈良宗久社中の協力で茶席も用意された。開演前と休憩中に芸妓らがもてなす。

 金沢おどりは18日までの各日、午後1時と同4時に開演する。

  ●3連休おおむね晴れ

 15日の石川県内は停滞する前線の影響を受け、能登で雨の降る所があった。気温は正午までに金沢で30.2度、小松で30.6度を記録したほかは30度に届かなかった。金沢地方気象台は、能登では夕方まで土砂災害や落雷に注意が必要としている。

 16日からの3連休はおおむね晴れ、最高気温は金沢で33~34度と見込まれる。

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