秋季関東高校野球 茨城県大会組み合わせ決まる V争い、混戦必至

第76回秋季関東高校野球茨城県大会の組み合わせ抽選会が15日、同県水戸市内で開かれた。県大会は地区予選を突破した35校が出場し、20日に開幕。上位2校が10月21~29日に栃木県で行われる関東大会の出場権を得る。大会成績は来春の選抜大会出場校選出の参考資料となる。

各地区の優勝校がAシード、準優勝校がBシードを獲得。Aシードから受け付け順に抽選を行い、同じ地区のシード校同士は決勝まで当たらないよう組まれた。

前回の優勝校・土浦日大と準優勝校・常磐大高、明秀日立と霞ケ浦がそれぞれ初戦からぶつかる。優勝争いは混戦必至だろう。

激戦の県南地区でシード権こそ逃したが、連覇を狙う土浦日大は総合力が高い。夏の甲子園4強メンバーの中本と大井が打線を引っ張る。常磐大高は阿部主将を中心にまとまりがある。投打の軸を担う山本の調子も鍵となりそうだ。県南地区を制した常総学院は選手層が厚く、小林、大川ら投手陣が豊富。打線も近藤や武田ら中軸が強力だ。同地区準優勝の藤代は打撃が売りで、どこからでも得点が狙える。明秀日立は明石や李が長打力を誇る。予選で接戦をものにしてきた勝負強さを発揮できるか。霞ケ浦はエース乾と羽成のバッテリーを中心に粘り強く守りたい。

予選でシード権を獲得した鹿島学園や日立一、下館工、守谷ほか水戸商や水城、石岡一も有力。20年ぶりに県大会出場を決めた石岡商、創部から2年連続で予選を突破した日本ウェルネス、初出場の太田西山の戦いぶりにも注目だ。

大会は20日からひたちなか市民球場など4球場で実施され、準決勝は29日、決勝は10月1日に同球場で行われる。

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