「『アレ』へかける思いは人一倍だったのでは」 阪神・岩崎優投手が18年ぶりセリーグV投手に 亡きチームメイトの思いとともに

9月14日、18年ぶりにプロ野球セ・リーグの頂点に立った阪神タイガース。胴上げ投手となった清水東高校出身・岩崎優投手が亡きチームメイトの思いとともに成し遂げた優勝に高校時代の恩師からは祝福の言葉が送られました。

【写真を見る】「『アレ』へかける思いは人一倍だったのでは」 阪神・岩崎優投手が18年ぶりセリーグV投手に 亡きチームメイトの思いとともに

18年ぶりのリーグ優勝の胴上げ投手になった清水東高校出身の岩崎優投手は、亡きチームメート「背番号24」のユニフォームを掲げました。

<阪神タイガース 岩崎優投手>
「ヨコの分も背負って戦って行くって決めたので、そういう思いでマウンドに上がりました」

「ヨコ」とは、阪神タイガースに岩崎投手と同期で入団した横田慎太郎さんのこと。将来を期待されていましたが、2017年に脳腫瘍が見つかり、懸命の闘病もむなしく、2023年7月に亡くなりました。

野球人生最後のプレーは、病気の影響でボールがほとんど見えないにも関わらず、アウトを取った「奇跡のバックホーム」として語り継がれています。

優勝を決め、横田さんのユニフォームを掲げる岩崎投手の姿に高校時代の恩師は目を細めます。

<清水東高校時代の恩師 羽根田暢尚さん>
「今年途中で横田さんの訃報を聞いて、相当の思い。『アレ』という言葉が出ていたが、優勝へかける思いは人一倍だったのでは」

清水東高校時代に岩崎投手を指導した羽根田暢尚さん(駿河総合高教諭)です。いまでも、オフには静岡で自主トレのサポートをするなど親交があります。

<清水東高校時代の恩師 羽根田暢尚さん>
「応援してくている人とか、自分を支えてくれている家族、そういう方の思いをすごく感じる人柄なので、それが彼のモチベーションや頑張るエネルギーになって努力を惜しまないなどの積み重ねが、優勝という結果になったと思います」

亡きチームメイトの想いを胸に、18年ぶりに掴んだセリーグ制覇は通過点。岩崎投手が目指すは、横田さんと登る日本一の頂きです。

© 静岡放送株式会社