政活費不正受給疑いの市議を書類送検 辞職勧告決議9度可決も「信頼回復に努めたい」

滋賀・高島市議の万木豊氏

 滋賀県高島市の万木(ゆるぎ)豊市議(59)が行政視察結果報告書に虚偽を記載し、政務活動費を不正受給したとされる問題で、滋賀県警高島署が、虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで万木市議を書類送検していたことが15日、捜査関係者への取材で分かった。8月28日付。

 捜査関係者や市議会によると、万木市議は昨年3月末に国土交通省など4省庁を視察し、省庁職員から「豪雪地帯に対する措置」などの説明を受けたとするうその行政視察結果報告書を当時の議長に提出した疑いが持たれている。

 万木市議はこの報告書を基に政務活動費として調査旅費約4万5千円を受領。後に虚偽記載だと判明し、全額を返金したという。市議会が昨年10月に同容疑で高島署に告発していた。

 万木市議は京都新聞社の取材に対し「捜査中なので答えられない。議員活動を通じ信頼回復に努めたい」と話した。市議会はこれまで、万木市議に対して計9度の辞職勧告決議を可決している。

 

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