3500万円差を「少しでも」 蝉川泰果が欲しいプロ2勝目

1ラウンド4アンダーは目標通り(撮影/今井暖)

◇国内男子◇ANAオープンゴルフトーナメント 2日目(15日)◇札幌GC輪厚コース(北海道)◇7066yd(パー72)◇晴れ(観衆1570人)

一日のうちに2ラウンド近くプレーするのは、大学時代の合宿依頼。順延となった第1ラウンドと合わせて34ホールをプレーした蝉川泰果は「全然こたえませんでした。集中していたので」と余裕の表情で、暫定ながら首位と2打差につけた。

初出場の今大会で2ラウンド続けて「68」をマーク。8月の「Sansan KBCオーガスタ」ではプロになって初の予選落ちを喫したが、3週間で調子を戻してきた。前週は休みに充てて、練習に打ち込んだ。

パッティングが復調(撮影/今井暖)

イメージがつかめなかったショートパットに重点を置き、クラブの調整を行いながら今大会へ。「クラブのライ角が合っていなくて、少しアップライトにした。調整したら思ったところに出せるようになった」とパッティングがかみ合ったことがスコアにつながった。

週末に向けて「今週はいけるぞっていう雰囲気がある」と自信を口にした。賞金ランキング1位の中島啓太は不在。「少しでも賞金の差を縮めていけたら」とランク3位から約3532万円差を追いかけつつ、優勝へ意欲を燃やす。

プロ2勝目が早く欲しい(撮影/今井暖)

アマチュア時代と合わせて通算3勝に届いたが、プロ2勝目が早く欲しい。刺激を受けるのは先にプロ2勝を挙げた中島、平田憲聖の二人。「同世代二人がもうしているので、そこに追いつきたい気持ちがすごくある」と、狙うは4月「関西オープン」以来の頂だ。(北海道北広島市/谷口愛純)

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