JFE東日本製鉄所京浜地区、16日に高炉休止 川崎・扇島に稼働40年…跡地は水素エネルギー供給構想

16日に高炉が休止するJFEスチール東日本製鉄所京浜地区=5月11日、川崎市川崎区

 京浜工業地帯のシンボルでもあるJFEスチール東日本製鉄所京浜地区(川崎市川崎区扇島)の高炉が16日、休止する。

 JFEホールディングスは今後、同区扇島の一部222ヘクタールで設備を順次停止させ、2050年までに跡地で次世代産業などを集積する大規模な土地利用構想の実現を目指す。

 今回休止する高炉は、東京湾を埋め立てて造成した扇島に1975年に整備され、79年から稼働してきた。煙を吹き出す煙突は、前身の日本鋼管時代を含め、京浜工業地帯の象徴的存在でもあった。

 休止後の跡地では、水素などのエネルギー供給や次世代モビリティの拠点、先端技術の実証フィールドなどを整備する構想を掲げる。同社幹部は「次の百年を担う新たな産業の立地などを通じて、地域や社会の持続的発展に貢献したい」としている。

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