茨城県は15日、笠間芸術の森公園(同県笠間市)で、特定外来生物「ツヤハダゴマダラカミキリ」による樹木の食害が確認されたと発表した。被害は約100本。県は倒木や害虫の拡散防止などのため伐採する方針。
県都市整備課などによると、被害は8月中旬、同公園を訪れた県職員が樹木に食害痕を発見。同課で現地調査に入り、このカミキリが好むカツラを中心に、約39ヘクタールの園内の広範囲で被害が確認された。
食害が確認された樹木は枯死する可能性があり、倒木などによる来園者の被害を防ぐため、同課は専門家の意見を聞きながら伐採を進める。期間は20日から12月末までを予定。
このカミキリは体長2~3センチで食害痕は直径1~1.5センチ。国内で生息域を広げ、9月1日に特定外来生物に指定された。茨城県内では土浦や古河など7市でも生息や被害が確認されている。