教職員の親睦会費盗む 金沢地区の小学校講師停職

  ●深夜に侵入、69万円

 石川県教委は15日、金沢地区の小学校で、職員室の金庫から教職員の親睦会費など現金約69万円を盗んだとして、同校の男性講師(29)を停職6カ月の懲戒処分とした。講師は深夜、警備システムを解除して校内に侵入して盗みを繰り返していたという。「借金返済のために行った」と説明し、被害弁償は終えており、同日、依願退職した。

 県教委によると、講師は夏休み期間の7月下旬~8月上旬に複数回、金庫を開けた。4月から勤務し、クラス担任を務めていた。8月中旬に自ら教頭に申し出て発覚し、学校側は被害に気付いていなかった。被害届は出していない。女性校長(59)は戒告処分となった。

 北野喜樹教育長は「教育公務員としてあるまじき行為で、深くおわび申し上げる」とのコメントを出した。

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