JR東検討表明に知事「前向きに受け止め」 米坂線鉄道復旧

吉村美栄子氏

 昨年8月の豪雨で被災した米坂線について、JR東日本新潟支社が鉄道での復旧を検討すると表明したことについて、吉村美栄子知事は15日、定例記者会見で、「前向きに受け止めている」と語った。復旧にかかる県の費用負担は「頭に置きながら対応を考える」と従来の説明を繰り返したが「全くない、ということにはならないと思う」との考えを示した。

 吉村知事は今月8日に初めて開かれた復旧検討会議を「復旧への第一歩」とし、JRや新潟県、沿線自治体との話し合いの継続、復旧を見据えた利用拡大や沿線活性化の取り組みが重要と述べた。政府に対し早期復旧のための支援拡充を求め、全国的な鉄道ネットワークの方向性を示す必要性も指摘した。

 JR側は復旧検討会議終了後、報道陣の取材に鉄道としての復旧に向けて検討していくと発言した。

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