ソイッ、サーッ みこし力強く 山形・六椹八幡宮例大祭

地区内を練り歩いたみこしがすっかり日の落ちた六椹八幡宮に帰り、宮入りした=山形市

 山形市鉄砲町1丁目の六椹(むつくぬぎ)八幡宮(渡辺市也宮司)で15日、例大祭が行われ、みこしが町内を練り歩いた。

 同宮のみこしは担ぎ手の減少で昭和時代に一時途絶えたが、1989年に若い氏子らが復活させた。その後は9月15日の例大祭で毎年行われるようになった。

 しかし、新型コロナウイルス禍で2020年は中止、続く2年はトラックにみこしを乗せて町内を巡り、今年は4年ぶりの担ぎ手による渡御となった。正午に宮出しをした約250キロのみこしを200人ほどが担ぎ、「ソイッ、サーッ」の掛け声を上げながら、鉄砲町から三日町、八日町を練り歩いた。

 同宮近くに住む清水治夫さん(71)は「元気な掛け声を待っていた。町が休みから明けたようで活気があっていい」と語った。途中、地元の会社や集会場などで飲食のもてなしを受け、午後6時過ぎに多くの人が見守る中で宮入りした。

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