「神輿の祭典」いざ 寒河江・本社神輿を大規模修繕

初めての大規模修繕が行われ、輝きを増した本社神輿=寒河江市・寒河江八幡宮

 寒河江まつりのメインを飾る「神輿(みこし)の祭典」が17日、寒河江市内で4年ぶりに通常スタイルで開催される。今年は「本社(ほんじゃ)神輿」が初めて大規模修繕され、陵南中の生徒が初めて参加する。

 「神輿の祭典」のシンボル的存在で、寒河江八幡宮(鬼海智美宮司代務者)の御霊(みたま)が入る「本社神輿」。高さ約3メートルの東北地方最大級の神輿で、1989年に作られた。長年の使用でゆがみが生じ、塗装が剥がれるなどしていたため、同八幡宮や氏子などが実行委員会をつくり、市からの補助も受けて総事業費約1200万円で修繕した。

 金具に金メッキを施し、表面に塗料のカシュウを塗るなどして約1年がかりで組み直した。作業に当たった木村ぶつだん(同市)の木村洋祐社長は「貴重な技術継承を図ることも心がけた」と語る。

 神輿は、17日の渡御まで同八幡宮境内の神輿殿に収められている。同八幡宮氏子神輿会の軽部傑司(たけし)会頭は「荘厳な姿によみがえったことが誇らしく、うれしい。その神輿を担ぐ楽しさを、見る人に伝えたい」と話している。

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