歴史感じ、進む能登路 ツール・ド・のとスタート

一斉にスタートする参加者=16日午前8時、金沢市の石川県西部緑地公園

  ●明治の大競走受け継ぐ

  ●570人金沢出発

 北國新聞創刊130年記念「ひゃくまん穀(ごく)プレゼンツ第35回ツール・ド・のと400」(同実行委、北國新聞社主催)は16日、3日間の日程で開幕し、石川県内外の自転車愛好者約570人が金沢市の県西部緑地公園を一斉にスタートした。参加者は1906(明治39)年に開催された北國新聞社自転車大競走の伝統を受け継ぐ大会の重みをかみしめながら、厳しい残暑に負けず、初秋の能登路に銀輪を連ねた。

 午前7時半から開会式が行われた後、村山卓金沢市長の号砲で出発した。30都道府県と海外からエントリーした参加者は、抜けるような青空の下、集団となって初日のゴールとなる約137キロ先の輪島市のマリンタウンへ向かった。

 20回以上参加している金沢市の高山保さん(62)は「風光明媚(めいび)な能登の風景を味わいながら、自分の体と会話するのが楽しみ。完走を目指す」と意気込んだ。

 大会は3日間で能登半島を一周する全長約411キロのコースとなる。2日目は輪島市から珠洲を経由して七尾市までの約136キロ、最終日はゴールの金沢市までの約138キロを走る。初日は距離の短いハーフコースも実施され、99人がエントリーし、志賀町のロイヤルホテル能登までの65キロを進んだ。

 開会式では、西本東介北國新聞社事業局長、村山市長、川原範夫金沢医科大病院長があいさつし、同大病院のメディカルサポートチームのメンバーらが紹介された。大会は県自転車競技連盟、県サイクリング協会が共催した。

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