【横浜FC】本拠地での柏戦、残留への裏天王山 伊藤「走り負けちゃいけない」

柏戦に向けて調整する横浜FCの井上=12日、横浜市保土ケ谷区のLEOCトレーニングセンター

 残留争いの命運を握る一戦だ。17位のJ1横浜FCは17日、勝ち点1差で追う柏を本拠地ニッパツ三ツ沢球技場に迎える。ともに上り調子で迎える「裏天王山」。一つのミスが展開を左右しうる激闘は、午後6時半に火ぶたが切られる。

 横浜Mに快勝し、名古屋をドローに持ち込んだ横浜FCに対し、柏も天皇杯で4強入りを果たし、前節は横浜Mを完封するなど公式戦7戦負けなし。前回対戦は1─0で横浜FCが制しているが、柏は以降井原監督が就任し、立て直している。

 「ちゃんとサッカーの原則を守ってアグレッシブにやっている。前への推進力が出ているし、走り負けちゃいけない」とFW伊藤。互いに堅守速攻を旨とするが、一発勝負に等しい大一番だ。予想に反して激しい打ち合いも見込まれ、MF井上は「基本的にはボールを持たせる展開の方がいいのかな。でも自分たちの時間も長くして押し込む展開も想定しながらやりたい」とプランを描く。

 負けられない戦いだけに、最大限生かしたいのがホームのアドバンテージ。横浜ダービーで勝利を呼び込んだ大声援は今回も力になりそうで、DF岩武は「しびれるものがある。ダービーとは違った雰囲気でぴりぴりしながらやれるので楽しみ」とまなじりを決する。

 勝てば残留争いから一歩抜け出る6ポイントマッチ。快足FW山下は「高いクオリティーで、お互いの特徴を意識してプレーすることができれば必ず結果は出る。チームを信じてやるしかない」と気概をにじませた。

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