ウェリントン弾で福岡がJ1で23年ぶり名古屋撃破! 上位が揃って勝ち点落とすなか、名古屋は手痛い黒星で4戦未勝利【明治安田J1第27節】

16日、明治安田生命J1リーグ第27節のアビスパ福岡vs名古屋グランパスがベスト電器スタジアムで行われ、1-0で福岡が勝利を収めた。

中断前のFC東京戦は1-2で勝利した8位・福岡(勝ち点38)と、横浜FCと引き分けた4位・名古屋(勝ち点46)の一戦。上位でのフィニッシュを目指す上で、どちらにとっても勝利が必要な試合となった。

ホームの福岡は、長谷部茂利監督が来季も指揮を執ることが決定。中断期間にはYBCルヴァンカップでFC東京を下してベスト4入り。前節からは2名を変更し、井上聖也、佐藤凌我が外れ、宮大樹、金森健志を起用した。

対する名古屋は同様にルヴァンカップを戦い、鹿島アントラーズを下してベスト4入り。リーグ戦からは1名が変更し、日本代表の欧州遠征に参加した森下龍矢に変わって、野上結貴を起用した。

最初にシュートを放ったのは押し込んでいた福岡。7分、左サイドを崩すと、金森がラインギリギリのクロス。最後は、ボックス内でフリーの井手口陽介がシュートを放つが、ミートせずに枠を越えていく。

福岡がボールを握り、名古屋ゴールに迫っていく時間が長く続く中、堅い守備でゴールを許さなかった名古屋は15分過ぎから徐々にボールを握り、時間を作っていく。

すると名古屋は徐々にゴールに迫ると22分には左CKからチャンス。森島司のクロスをファーサイドで折り返すと、河面旺成は合わせられず。クリアボールを稲垣祥がボレーも、福岡はなんとか守り切った。さらに23分には右CKから流れたボールを稲垣がボレー。鋭いシュートがゴールに飛ぶが、枠をわずかに越えていく。

福岡は前からプレッシャーをかけて名古屋のビルドアップを寸断。名古屋に攻撃をさせない時間帯を作っていく。

互いにゴールは生まれずにゴールレスで迎えた後半。福岡は前半同様にアグレッシブなプレーを見せ、名古屋ゴールへと迫っていく。

それでも名古屋の堅守は崩せず。名古屋もキャスパー・ユンカー、永井謙佑を使ってゴールに迫っていくが、こちらも福岡の守備対応の前にゴールに迫れない。

名古屋は64分に永井と森島を下げて、前田直輝、森下を投入。福岡も69分に紺野和也を下げて、前線でターゲットになる長身のウェリントンを投入する。

すると福岡がチャンス。77分、カウンターから波状攻撃を仕掛けると、右サイドからのクロスが流れるも、ボックス内左で受けた金森がコントロールからシュート。しかし、これは左ポストに嫌われる。

攻め手を崩さなかった福岡は、84分についに試合を動かす。左サイドでパスを受けた前嶋が仕掛けながら右足でクロス。これをボックス中央にいたウェリントンが中谷進之介のマークを外してヘッド。前に出ていたGKランゲラックの牙城を崩して、福岡が先制する。

試合をコントロールしながら、ついに先にスコアを動かした福岡。名古屋はすでに5枚のカードを切っており、ピッチに立つメンバーでゴールを目指さなければいけないが、なかなか良い形でゴールに迫っていけない。

結局最後まで名古屋に良い攻撃をさせなかった福岡が1点を守り切り勝利し、リーグ戦連勝。名古屋戦の勝利は実に23年ぶりとなり、名古屋戦の連敗を「5」でストップ。一方の名古屋はこれで4試合未勝利、上位人が揃って勝ち点落とす中で手痛い黒星となった。

アビスパ福岡 1-0 名古屋グランパス

【福岡】

ウェリントン(後39)

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