現地時間9月16日、セリエA第4節のインテル vs ミランの一戦がジュゼッペ・メアッツァで行われた。
238回目を迎えた伝統のミラノダービーは、ともにここまで3戦全勝という最高の形でキックオフを迎えた。
試合はいきなり動く。5分、自陣からボールをつないだインテルはマルクス・テュラムが右サイドを突破。クロスは一度跳ね返されるも、再びテュラムが拾って中央へ。ファーに流れたボールを受けたフェデリコ・ディマルコがシュート性のクロスを入れると、エリア内にいたヘンリフ・ムヒタリアンがダイレクトで合わせてゴールネットを揺らす。
さらに10分、ハカン・チャルハノールの浮き球パスに抜け出したディマルコが左サイドからクロスを送り、ムヒタリアンが頭で合わせるもわずかに枠の外へ。インテルが序盤からチャンスを作る。
ミランはボールを保持するもなかなか決定的なシーンを迎えることができない。しかし31分、敵陣でテオ・エルナンデスがオリヴィエ・ジルーに縦パスを入れると、ジルーはDFを背負いながらヒールパス。再びボールを持ったテオ・エルナンデスはそのままドリブルで3人をかわしながらエリア内に侵入し、左足でシュートを放つ。これはわずかに枠を外れ同点ゴールはならなかった。
直後の38分、相手の攻撃をしのいだインテルはラウタロ・マルティネスのロングスルーパスでカウンターに移行する。抜け出したデンゼル・ドゥンフリースのクロスは流れるも、これを拾ったテュラムが相手DFとの一対一を迎える。一瞬の隙をついたカットインから右足を振り抜き、強烈なシュートを突き刺して追加点を挙げた。
効率よくゴールを重ねたインテルが2点をリードし、前半は終了する。
雨脚が強くなるなか後半がスタートすると、立ち上がりはインテルがボールを保持する。ミランは苦しい時間を過ごしていたが、エースがその空気を変える。57分、自陣からの縦パスを受けたジルーが2タッチで左サイドを駆け上がるラファエウ・レオンへスルーパスを送る。レオンは一瞬の加速で相手DFに先んじると、右足でシュートを放ちゴールを陥れる。
ミランはこのまま勢いに乗って同点に追いつきたいところだったが、逆にインテルが突き放す。69分、自陣でボールを奪ったインテルは、チャルハノールが右から左へと大きなサイドチェンジを行う。エリア内でボールを収めたラウタロ・マルティネスが丁寧なラストパスを送ると、これを受けたムヒタリアンがニアサイドにシュートを決めて3-1に。
さらに78分、敵陣でスローインを獲得したインテルはエリア内にボールを送る。こぼれ球をテオ・エルナンデスとラウタロ・マルティネスが競り合い両者が倒れるも、これにPKの判定が下る。チャルハノールがこのPKを決めてインテルが決定的な4点目を挙げた。
インテルの猛攻はさらに続く。アディショナルタイムに入った90+3分には、高い位置でボールを奪いロングカウンター。ムヒタリアンが長い距離を運び、ラストパスを受けた途中出場のダビデ・フラッテシが押し込んで5-1に。
試合はこのまま終了を迎え、伝統のミラノダービーはインテルの圧勝に終わった。
◉試合結果
インテル 5-1ミラン
1-0 5分 ヘンリフ・ムヒタリアン(インテル)
2-0 38分 マルクス・テュラム(インテル)
2-1 57分 ラファエウ・レオン(ミラン)
3-1 69分 ヘンリフ・ムヒタリアン(インテル)
4-1 79分/PK ハカン・チャルハノール(インテル)
5-1 90+3分 ダビデ・フラッテシ(インテル)